清水エスパルスの戦力評価:70点

FW:14点

ドウグラスがヴィッセル神戸に移籍し、大分トリニータから後藤、タイのムアントン・ユナイテッドFCからティーラシンを補強したが、結果としては戦力ダウンとなったか。コンサドーレのチャナティップやマリノスのティーラトンがJリーグで活躍しているように、ティーラシンもそれに続いてタイ人選手としての地位を確固たるものにしたい。

MF:14点

MF陣は大きな補強がなく、昨シーズンの戦力と同等であろう。中盤の選手が攻守に大きく影響を与える一方で、戦力的には他チームよりも見劣りするところであるが、まずは得点につながるMF陣からのパス供給、チャンスメイクを昨シーズンよりも増やしていきたい。J1の控えに甘んじている選手やJ2主力選手の引き抜きはできなかったものか。

DF、GK:15点

センターバックは実績十分のファン・ソッコ、若手実力者の立田がおり、サイドバックにはエウシーニョ、グランパスから加入の金井が揃う。FWやMF陣と比べれば戦力が充実しており、シーズンを通して安定した守備を構築することがJ1残留への近道となるのでは。外国人助っ人として加入したDFのヴァウド、GKのネト・ヴォルピの活躍にも大いに期待したいところ。

選手層:12点

選手層は心許ないが、J1残留を果たした経験のあるサブ組の奮起に期待したい。特にFWのチョンテセはJ1, J2, 海外リーグと実に経験豊富であり、若手を含めたチーム全体を牽引したい。MF陣の戦力は乏しいながらもサブ組との戦力差はあまりなく、その点では安定した戦い方を見せられるか。

監督:13点

J1王者の横浜Fマリノスでヘッドコーチを務めていたピーター・クラモフスキーが監督に就任。監督としての経験は非常に少ないが、マリノスを優勝に導いたノウハウを生かしたい。マリノスでは戦力が充実していたが、清水エスパルスではそうはいかないのが現状であり、まずはJ1残留が目標。

総評

サッカー王国の静岡からライバルチームのジュビロ磐田がJ2してしまい、清水エスパルスも近年は低迷している状況にあって、補強が十分にできたとは言い難い。また、監督を交代しても成績が浮上することが無く、長年にわたってサポーターの期待に応えられていない。今シーズンは名門復活となるきっかけになるような成績で終わりたい。