横浜Fマリノスの戦力評価:90点

FW:19点

大ブレイクした仲川をはじめ、エリキ、エジカル・ジュニオが残留し、更に水沼、オナイウの補強に成功した。マテウスは名古屋にレンタルバックしたもの、戦力は昨シーズン以上の充実ぶりではないか。得点力が今年も期待できそうな陣容ではあるが、唯一の注文したいところといえば、高さのあるセンターフォワードが欲しかったところ。マリノスの戦術として、高さに頼るようなチームではないにせよ、逃げ切り時やロングボールによる攻めのオプションがあれば面白かった。

MF:18点

マルコス・ジュニオール、扇原、喜田の3人が中心となるのは変わらないはず。そこに渡辺や大津が絡みながらのシーズンになるだろう。マルコスがここまでの大活躍となることは、誰も予想していなかったのではないか。Jリーグでもずば抜けた助っ人外国人として今シーズンも活躍してくれれば、連覇も見えてくるだろう。

DF、GK:18点

GKの朴がJリーグ屈指の能力を持ち合わせた選手であることを昨シーズンに証明した。このパフォーマンスを維持しながら失点を減らすことができれば、よりタイトルに近づくのではないか。畠中、チアゴ・マルチンスの両センターバックは高さと対人能力を兼ね備え、かつ前線へのフィードやパスの技術も高く、ポゼッションサッカーにはうってつけのDFであろう。ティーラトン、松原の両サイドバックも高い水準で安定している。

選手層:16点

FW陣の選手層は厚いが、それ以外はFWと比較するとかなり見劣りする。MFの渡辺、大津、和田ともに実績はあるが、スタメンを脅かすほどではなく、仮にマルコスが離脱した場合の替わりを想定できていない。もっとも、アンカーを置いた2センターハーフも併用するチームなので、そこまで痛手ではないかもしれない。

監督:19点

昨シーズンのタイトルを獲得したポステコグルー監督の手腕は評価されるべき。4-2-3-1というよりも、4-2-1-3という前がかりな陣形を巧みに采配し、抜群の攻撃力で得点を量産した攻撃スタイルを今シーズンも期待したい。

総評

久々に横浜マリノスが躍進したシーズンが偶然ではないことを証明するシーズンになる。中心選手であった天野や三好がシーズン途中で移籍したにも関わらず、攻守ともにうまくいった結果がタイトルにつながったことは圧巻であった。さらなる選手を獲得できた今シーズンは優勝候補の一角として強さを発揮したい。マルコスと仲川が抑えられたときの戦術オプションと、オナイウ、水沼の活躍に注目だ。