サガン鳥栖の戦力評価:72点

FW:16点

金崎を筆頭に、金森、豊田、チアゴ・アウベスが揃っており、他チームとも見劣りしないFW陣といえる。今シーズンからレンゾ・ロペスを補強し、2トップだけでなく3トップの布陣にも対応できるだろう。金崎はその中でも特に実績十分であり、他のFW陣を牽引したい。

MF:14点

イサック・クエンカの移籍は大きな痛手。昨シーズンはクエンカの活躍により残留できた部分が大きく、クエンカの穴を埋められる補強には至っていない。原川や小松屋、ベテランのダブル高橋が中心となり、豪華なFW陣へのパス供給とディフェンスを支えられれば、上位も見えてくるかもしれない。

DF、GK:13点

宮、森下と若いながらも実績のある選手を補強できた。FW陣と比べると不安を残す陣容ではあるが、外国人助っ人としてエドゥアルド、パク・ジョンスの奮起に期待したい。GKに松本山雅の守屋を補強できたことはプラス材料。

選手層:13点

FW陣は豪華であるため、MF、DFにももう少し補強が必要ではなかったか。FWの陣容をいかんなく発揮できるよう、前線を3トップとすることも選択肢としては有効であろう。若手の原や松岡の成長に期待しながら、サブ組にもスタメンクラスと同程度の活躍を期待したい。

監督:16点

昨シーズンにルイス・カレーラスの退任とともに監督に就任した金監督で、なんとか残留を達成した。チームを浮上させた手腕は大いに評価すべき。結果を出せなかったフェルナンド・トーレスを外したことも良い決断だった。一方で、クエンカや豪華FW陣を要しながら成績が低迷したことは反省材料か。

総評

莫大な資金力でクエンカやフェルナンド・トーレスの獲得に成功した昨シーズンであったが、成績は大きく低迷した。今シーズンの戦力補強は控えめな状態であり、夏の補強に期待したいところ。九州唯一のJ1チームということもあり、何とか残留を達成したいところ。