鹿島アントラーズの戦力評価:83点

FW:16点

エヴェラウドを補強したものの、セルジーニョが移籍したことで昨シーンよりはマイナス評価。土居や伊藤、上田といった実績のある日本人選手が揃っており、スタメンの2トップは熾烈な争いとなるが、タイトルを狙うチームとしては絶対的エースが存在せず不安は残る。

MF:17点

主力クラスとしてはファン・アラーノを補強したが未知数。ベースは昨シーズン同様に三竿、レオシルバ、永木、小泉がボランチを務め、サイドハーフには和泉、白崎、ファン・アラーノを中心に若手選手を起用しながらのシーズンとなるか。こちらもFW陣同様に大物がほしかったところ。

DF、GK:17点

センターバックには川崎フロンターレから奈良を補強し、左サイドバックにはベガルタから永戸、湘南ベルマーレから杉岡、右サイドバックには横浜Fマリノスから広瀬を補強できた。いずれも選手層の薄いポジションであったため、昨シーズンよりは戦力的に充実している。怪我がちではあるが、経験豊富な内田の活躍にも期待したい。

選手層:17点

若手からベテランまで、大岩監督は幅広く選手起用を行うタイプだったこともあり、若手選手の成長機会が多い。その点ではFWの上田、MFの名古、DFの町田がスタメンクラスを脅かすほどの活躍ができれば、上位も見えてくるだろう。

監督:16点

大岩監督の退任に伴い、ザーゴ監督が就任した。Jリーグでは実績がないが、過去に指揮を執ったチームでは実績十分であり、常勝鹿島を浮上させるには申し分のない人選であろう。ベースは4-4-2としながらも、今シーズンはカウンターだけでなくポゼッションサッカーへの取り組みにも注目したい。

総評

タイトルを常に課せられるチームとしては、戦力的にはまだまだ心許ない。昨シーズンのキーマンであったセルジーニョが移籍となったことは痛手であるが、エヴェラウド、ファン・アラーノがそれ以上の活躍を見せてくれることを期待したい。ただし、常勝軍団とはいっても資金が潤沢にあるとは言えず、タイトルはおろかACL出場を逃したからと言って失望してはいけないだろう。