浦和レッズの戦力評価:83点

FW:16点

興梠を主軸にレオナルド、杉本、ファブリシオを組み合わる陣容。策シーズンに補強した杉本は期待を大きく下回るパフォーマンスで、今年が正念場か。興梠一人に頼っているようでは、タイトルはおろかまた残留争いに巻き込まれかねない。今年はレオナルドに期待したい。

MF:17点

昨シーズンと陣容変わらず。選手の実績は申し分がないが、柏木の不調も相まって、中盤の構成力は下降気味。全体的にサイドアタッカーが不足しており、足元で受けることが得意なタイプが多い。4-4-2に取り組むことも考えられるが、山中や橋本をウィングバックに起用できる従来の3-6-1のほうが適しているか。

DF、GK:18点

DF、GKは非常に豪華な顔ぶれで、森脇が抜けた穴を感じさせない。山中、橋岡をサイドバックとしても十分に計算できるため、DFは3バックでも4バックでも十分に対応可能。ただし、山中の左サイドバックは守備面でチームの弱点であることは明らかなので、対策が重要。

選手層:18点

いずれのポジションにもスタメンクラスと同等のサブ組が控えており、選手層の面では国内屈指。特にセンターバック陣は槙野、岩波、鈴木、マウリシオと上位チームにも引けを取らない。他のポジションでも相応の選手を揃えており、活躍するはずなのだがうまくいかないのが浦和か。

監督:14点

昨シーズン途中から大槻監督が指揮を執っているが、目に見えた成績の変化は無い。モチベータータイプの典型なのか、戦術に幅がなく、選手起用も当たらない。昨シーズン同様の成績が前半戦も続くようでは解任であろう。3-4-1-2とした場合に戦力的に適性のある選手が非常に多いため、3-4-1-2を推奨したい。

総評

戦力が十分であるのに、なかなか成績が上向かないのはやはりスタッフ側の問題ではないか。浦和レッズが獲得すると噂された有力選手も、結果的には浦和レッズには来てくれず、選手にとって魅力のあるクラブチームとは言えなくなってきたことは間違いない。昨シーズンと同じく3-6-1の興梠頼みサッカーを続けるようでは、未来はないだろう。Jリーグではずば抜けて人気のあるクラブチームとして、浦和レッズが上位に組み込むようなシーズンを見てみたいところ。