ヴィッセル神戸の戦力評価:88点

FW:18点

ビジャが引退し、ポトルスキ、ウェリントンが退団となり、昨シーズンよりも戦力ダウン。しかし、清水からドウグラスの補強に成功した。他に古川や藤本、田中もいて、戦力ダウンとはいえ他チームよりもはるかに充実しているといえる。欲を言えば、センターフォワードにビジャと同じ世界クラスの選手を補強したいところ。

MF:20点

ずば抜けた実力を兼ね備える4人が揃っている。イニエスタは言うまでもなく、両サイドの酒井、西とボランチの山口蛍がいて、サンペールもいるMF陣は穴がない。イニエスタ中心の攻撃になりがちだが、サイドアタックも効果的に使い分けており、安定した戦いぶりを年間を通して続けられればタイトルも見えてくるだろう。

DF、GK:18点

フェルマーレン、ダンクレーと実績十分のストッパーを置いた3バックはJリーグ屈指の守備陣といえる。現役のベルギー代表DFが在籍している時点で、ヴィッセルのDFは彼から多くのものを学び成長につなげてほしい。GKは昨シーズン途中から補強した飯倉が実力を示しており、安定したプレーを期待したいところ。

選手層:15点

スタメンはJリーグでもトップクラスであるが、サブのメンバーはその分どうしても見劣りする。特にMFはスタメンを欠いたときに大きく戦力を落とすことになり、スタメン選手のケガは上位を目指すチームにとってかなりの痛手になりうる。スタメンに世界クラスの補強をしているのだから、サブにまで期待するのは酷か。

監督:17点

昨シーズンのドタバタ劇の末、フィンク監督が就任後は比較的安定した戦いを続けられており、その手腕は評価すべき。イニエスタをボランチ起用することで結果を出しているが、前目の位置で起用したいところ。また、これほどの陣容を揃えているのだから、3バックではなく4バックを使いたい。バルサ化を進めるのだから、ここは4-1-2-3で見てみたい。

総評

世界クラスを何人も獲得し、日本のサッカーがイニエスタクラスを獲得するリーグであることを示した点は非常に意味深い。楽天マネーがなせる業であることは間違いないが、これによりサッカーファンが増えたこともまた事実。今年はこの戦力が順位に跳ね返ることを大いに期待したい。昨シーズンのように、一時期の降格争いだけは見たくない。