湘南ベルマーレの戦力評価:63点
FW:13点
目玉はノルウェー代表のタリクを補強したところ。他にベガルタから石原、コンサドーレから岩崎と、バランスよく補強できている印象。基本はセンターフォワードの指宿を中心としたFWの配置になると思われるが、チーム事情として守備をしっかりと行える選手が起用されるのが基本方針。
MF:14点
運動量とインテンシティの高い選手を中心に起用するベルマーレのMF陣は、今年もシーズンを通して多くの運動量を要求されるだろう。そんな中、山田や梅崎などの技巧派プレイヤーの活躍に注目したい。中盤は先述のかなめとなり得るが、昨シーズンまでの戦い方では残留は難しい。
DF、GK:13点
ベガルタから大岩、フロンターレから馬渡を補強し、中心選手の山根が移籍となった。結果的には戦力に大きな増減は見られないが、両サイドのストッパーまでもがウイングのように飛び出していく作戦を考えると、適任の選手が補強できているかは疑問。
選手層:11点
選手層が薄いのは否めないが、運動量を必要とするチーム戦術と合って、まずはフィジカル能力が重視される編成と思われる。その分、夏場や連戦が続く時期にはサブ組の力が必要になる為、コンディションの低下は致命的となる。
監督:12点
浮嶋監督がチョウ・キジェ監督に代わって昨シーズン途中から就任したが、成績は前任者よりも下降し、プレーオフでようやく残留を決めた形となった。手腕が問われるのは今シーズンであり、従来のキジェスタイルを踏襲するのか、はたまた浮嶋監督の独自スタイルを構築するのか注目したい。
総評
毎シーズンでギリギリの戦いを強いられているのは、クラブの資金力からいって仕方ない部分が大きい。運動量で相手を凌駕するスタイルも、弱者の立場をよく分かっているからである。しかしながら、大分トリニータのように弱者でもボール保持するスタイルもまた魅力的であり、今シーズンは新たなスタイルでサポーターを魅了したい。