FC東京の戦力評価:86点

FW:18点

前シーズン主力のディエゴ・オリベイラ、永井に加え、アダイウトン、レアンドロのスタメンクラスを補強し、迫力満点のFW陣となった。3トップにも対応可能な陣容で、Jリーグ屈指。

MF:17点

スタメンクラスの顔触れは代り映えがないものの、準代表クラスが揃っている。右サイドハーフは大森が抜けた穴をレアンドロでカバーした格好であるが、タイプが異なるためなんとも言えない。左サイドハーフには万能な東を置いているが、東はどちらかと言えばボランチで使いたい。

DF、GK:18点

こちらもMF同様に大きな変更は無いが、センターバックの層が薄かったため、ジョアン・オマリを補強できたことは大きなプラス。渡辺が大きく成長したこともあり、DF陣の戦力は豪華といえる。

選手層:15点

FWは豪華であるが、その他の選手層は不安を感じさせる。特にMFは各ポジションのスタメン、控え選手の戦力差が非常に大きい。左右のサイドバックではオジェソクが抜け、柳が入ったところではあるが、やはり選手層は薄い。

監督:18点

実績十分の長谷川監督がファストブレイク、つまりカウンターアタックを先述の軸に置いていて、それをどこまで浸透させることができるかが問われる。4-4-2をベースとするのか、4-1-2-3とするのかにも注目したい。

総評

昨シーズンの前半戦では1位、後半戦に失速した原因を分析し、対策したい。久保が抜けた右サイドからの攻撃は明らかに迫力に欠け、右サイドを中心とした攻撃パターンがうまくハマらなくなった。継続して三田にかけるのか、レアンドロを使って縦に早く攻めるのか。ここは4-4-2ではなく4-1-2-3を敷き、豪華なFW陣の攻撃力を発揮できる作戦が有効ではないか。シーズンを通してスタメンを固定した戦い方は、戦術浸透の面では良いが、サブ組のモチベーション低下、戦術幅の面でデメリットがあり、より流動的・柔軟な采配に期待したい。