サンフレッチェ広島の戦力評価:84点

FW:17点

センターフォワードにドウグラス・ヴィエイラ、レアンドロ・ペレイラの外国人選手2人から起用されるものと見られ、得点力不足という点では問題なさそう。センターフォワードの後方にシャドーストライカーとして柴崎、森島、助っ人のエゼキエウらが先発を争い、川辺がボランチと兼務するような形。以前に在籍した佐藤寿人や浅野ら日本人ストライカーが久しく台頭していないところは少し寂しさを感じる。

MF:18点

柏、ハイネル、川辺、森島が中心となるが、稲垣の名古屋への移籍は痛手。青山は年齢的にはピークを越えているが、ガンバの遠藤同様にパサーとして計算できる選手なので、昨シーズンのケガをばねに復調を期待したい。

DF、GK:17点

代表クラスの佐々木がおり、地味な顔ぶれといっては大変失礼だが、実力は昨シーズンに証明した。今シーズンも同じパフォーマンス維持することがDF陣の目標になるだろう。GKは大迫が超・成長を遂げ、東京オリンピック日本代表での選出、スタメンはほぼ確定。このままの勢いを今シーズンも期待したい。

選手層:15点

3バックの選手層が薄いところは懸念点。3バック中央を務める荒木が急成長したことは非常に素晴らしいが、ケガなどの緊急時の交代メンバーは心許ない。資金面で難しかったところは否めないが、J2にも職種を伸ばせば補強できたのではないか。DF以外のポジションでは選手がそろっているほうか。

監督:17点

城副監督が引き続き指揮を執る今シーズンも、タイトルを目指した戦い方となるだろう。FC東京や甲府などを歴任した条幅監督は、他の日本人監督と比較しても実績、経験があり、戦術オプションも少なくなく、またモチベーターとしての能力にも長けている万能型の監督である。若手育成が得意なサンフレッチェ広島にとって、非常に相性の良い適任の監督といえる。

総評

連覇を遂げた森保監督以降、タイトルから遠ざかりつつあるが、チーム戦力からしても上位に食い込まないといけない戦力である。昨シーズンに比較して選手の大幅な入れ替えがなく、昨シーズンまでの戦術的な土台をベースに積み上げしていきたい。サンフレッチェ広島の代名詞にもなりつつある3-6-1をベースに、守備時、攻撃時の変幻自在なポジション変更を行うスタイルが成熟しており、トップ3以内で終わりたいところ。