ガンバ大阪の戦力評価:82点

FW:18点

Jリーグ全体を通しても、FW陣は名実ともに充実しており、あとは結果を出すのみ。宇佐美は海外よりも国内で実力を発揮できるタイプであることが分かり、中盤よりも前線に適正を持つことが証明された。小野瀬はFWとしても起用できる見込みが立ち、アデミウソンやパトリックといった外国人助っ人がいる。鳥栖から小野が加入したことからも、攻撃力が爆発することを大いに期待できる。

MF:16点

遠藤や井手口、矢島といったセンターラインを主戦場とする選手をはじめ、小野瀬や藤春、初瀬といったサイドアタッカーもおりバランスが良い。しかし、このセンターライン(アンカー、ボランチ、インサイドハーフ)を務める3人の安定感が今一つか。遠藤頼みではなく、井手口や矢島が台頭するような勢いが必要。

DF、GK:17点

リーグアンのトゥールーズから昌子を獲得できたことは大きい。センターバックは昌子を含め三浦、キム・ヨングォン、菅沼がおり、充実している。藤春、初瀬、オジェソクとサイドバックもそろっており、3バック、4バックに柔軟に対応できる体制といえる。

選手層:15点

スタメンの顔触れは充実しているが、サブ組はやや心許ないか。特に中盤センターラインを務められる選手層が薄い。若手選手が優秀で育成が上手いクラブなので、セレッソ同様に若手の大活躍にも注目したい。それに比べてFW陣はかなり選手層が厚く偏りがあり、補強面ではもう少しバランスを取っても良かったか。

監督:14点

一時期は降格圏に沈み込んだりと、不安定な戦いが続いているが、3バック、4バックを併用する施術的な幅のある監督。昨シーズンは途中加入の井手口や宇佐美に助けられた格好。サブ組はさて置き、スタメンの顔触れだけを見ると上位に位置すべき陣容であることは間違いなく、昨シーズンのような戦いぶりは許されないだろう。

総評

FW陣だけを見るとタイトルを奪還しなければならない。昨シーズンは宇佐美が加わるまでは成績が低迷し、降格を漂わせるような不甲斐ない状態であった。3バック、4バックを併用しながらも戦術幅の恩恵を受けておらず、守備戦術の熟成に期待したい。